Epitaph

日々の徒然なることばが、生を形作る。

2位

 師走も近いということで、今年ももう終わりですね。今年1年の総括をしようと振り返ってみると、僕にとっての2022年は、間違いなく、今まで生きてきたなかで最悪の1年でした。絶対とか必ずということばを用いることは個人的に好きではないのですが、この1年は覆ることはなさそうなくらい、断トツでワーストイヤーでした。

 

 年中、悪いことがありました。僕の些細な力ではどうにもならない不幸なことが、いつも僕の周りに渦巻いていて。僕が招いた不幸も、いくつも重なって。楽しくて幸せな日々が、一日もありませんでした。何も考えていなくても、何もしていなくても思わず笑みが零れるような瞬間が、ひとときもありませんでした。僕の心はいつも冷え切っていました。内側の芯まで凝り固まった情熱は、ついに解凍されることはありませんでした。

 

 いつも、戦っていました。自分自身に対して。いつも、心身共に不健康でした。いつも、僕には何かしらが欠如していました。それを埋め合わせることに終始する生活をしていました。そんな状態なのですから、創作に集中できるはずもありません。無理に進めても、支離滅裂なものしか生み出せなかったのです。不必要なものと戦い向き合っているのですから、当然なことです。

 

 あと一ヶ月ほどしかありませんが、むしろ一ヶ月もあるととらえて、僕の図太い生命力で、なんとかあがこうと思います。少なくとも、僕のこれからの人生の進むべき道の、ほんの一端でも見つけたいです。人生のワーストレコード更新を、回避するために。