Epitaph

日々の徒然なることばが、生を形作る。

悔しい、でもまたやる

昨年11月頃から18禁ゲームのサンプルシナリオを作り始めて、およそ2か月後の1月の中頃に完成させました。それをブラッシュアップさせたものを持ち寄っていくつかの会社に応募しましたが、いずれも落ちました。駄目でした。人生で初めて創作した文章作品でしたので、やはりそううまくはいかないとは思っていましたが、それでも一抹の期待は抱いていたわけですから、悔しいです、悲しいです。かなり、涙を流すくらいには。

 

作品は今の自分が持ちうる能力を全て投じて、全身全霊で、「完結したものを」作成したのです。生半可な志ではありませんでした。僕が書いたのは小説ではなく、ゲームの「シナリオ」です。シナリオライター志望のひとで、シナリオではなくむしろ小説に近いものしか書けない、ということは良く耳にします。そのなかで、僕はゲーム内の演出、背景、キャラクターの描画、音楽など、全てを想定して作成したのです。そして、起承転結のある、パッケージとしての作品を構築した積もりでした。自らの魂を込めて作ったのです。ですから、無駄な文章など、尺稼ぎなど、一つとしてありませんでしたし、「ここの文章がこういう理由があって必要である」と、全ての文章、構成について説明できるようにしたつもりです。でも、それでも、駄目でした。

 

「また駄目だったのか」という思いがこびりついて離れません。僕の人生は挫折と失敗ばかりです。色々とチャレンジしては、そのたびに志半ばで挫折しての繰り返しです。だから、「未だ、何も成していない」という思いがあります。そんな自分を払拭するために、「シナリオ」という作品を完成させたのですが、それも未だ、成功には到達していなかったようです。

 

でも、今は「またチャレンジしたい」という思いがあります。まだ構想段階ではありますが、次は自己の内面、深淵を曝け出すようなものを作りたいと思っています。それは現在の美少女ゲームのトレンドとはかけ離れたものになるとは思いますが、自分が成長するため、自分のスタイルを確立するためには、必要なステップだと感じています。「トレンド」だとか「主流」だとかいう指標よりも、僕にとっては大切なものだからです。

 

正直、今のフリーター(といっても、実際はほぼ親のすねかじり)生活は、長くは続けられませんし、続けたくもありません。このまま定職に就かないまま4月を迎えそうですが、一刻も早くこの状況を打破したいと思っています。だって、お金がなくて買いたいものも買えないし、食べたいものも食べられないし、やりたいことも満足にできない生活は、楽しくはありませんから、なにより、一刻も早くゲームが作りたいのですから。