Epitaph

日々の徒然なることばが、生を形作る。

実績と学歴(前編)

どうも、大卒の無職です。現在シナリオライターになるべく奮闘しているところですが、そのうえでどうにも引っかかる要素について、僕の考えを語ります。

 

シナリオライターの募集要項について見ると、「経験者のみ」だったり、「○○年以上の実務経験」という文言を見かけることが多いです。つまり、僕みたいな新参者は門前払いなわけですね。まあ、その企業が求める人物像に僕は当てはまらないなら仕方ないなとなるわけですが、その数があまりにも多いのでどうにもうんざりするわけです。

 

シナリオライターは人手不足」という言説を聞くことが多いのですが、それは企業が勝手に門戸を極端に狭めているからでは? と思うわけです。つまり、企業が求めているのは「経験のあるライター」であり、はっきり言ってしまえば「都合のいい人材」というわけです。ですから「実績」という、目に見える形で経験を可視化する装置が必要とされるのですね。そういった企業では、やる気のある新人を育てようという気はさらさらないようです。

 

では、そういった企業の態度は怠慢なのか? というと、僕としては「そんなの知らねえ」というスタンスです。どういう業態に関わらず、都合のいい(割のいい)人材が欲しいのは当然のことです。資本主義の社会では、都合がよく、コスパが高い人材をこき使うことが最も利潤を産みだす方法なわけですから。そうして業界が人手不足になっていることも、まだ業界内に入っていないし、内部の事情も良く知らない僕にはあまり関係のないことです。

 

志は常に高く持ちたいものです。エンターテインメントの創作者としては、単なる商品として消費される以上のものを残さねばならないという使命を背負っていると常々僕は考えています。そのような場合は効率という観点は最重要視されるものではないはずです。ですから「経験者のみ」だったり、いわゆる学歴フィルターを設けているようなところは、こちらからお断りさせていただきます、というスタンスです。よくある「方向性の違い」ってやつですね。ただ、その溝は深いような気がします。